2013年3月31日日曜日

贅沢の極み


何が贅沢って
この町で友と会えること
心ゆくまでおしゃべりできること
 

しあわせなことは日々たくさんあります
 
暮らしの中に
たわいもないことを話して笑えるひとがいること

例えば
100万頭のヌーの群れの先頭はシマウマなんだよ
とか

このアクアパッツア美味しいねって言ってくれた今日のそれは
アクアパッツアぢゃなくてソテーのトマトソースがけだよ
とか
 
家族が健康であること
知人から元気な便りが届くこと
3食落ち着いて食べられること・・・
 
そんなひとつひとつだけでも相当なしあわせですが
それに加えて更に、となれば
もうこれは贅沢の極みです
 
 
2月の末から3月は上越の知人と会う機会が多くて
なんともうれしい日々でした
 
それぞれこの近辺にご用があってのご来訪だったりですが
気ごころの知れた友との語らいは
相方と話すのとはまた違った元気の出ることで・・・

その両方が暮らしの中にあるのって・・・
「あたりまえ」 ではナイことなのです
 
(それも最寄りまで来てもらって会えるなんて・・・
(贅沢と言わずになんと申しましょう!
(みなさんありがとうー(>_<) 
 
仕込みやオーダーを気にすることなく、このひと時に没頭できること
相手の時間に合わせてゆったりとスタンバイできること
家に帰ったらその楽しかった時間のことを聴いてくれるひとがいること・・・
どれも長らく無かったこと。。。
 
嗚呼~ 贅沢っ!!
 
 
なんの御褒美でしょう。。。
 
またいずれ暮らしが変化していくことは必然・必至なので
今は今の日々を大切に
 
ただただ感謝
 
 
 
友と会うので
久々にいちごのチーズケーキを作ったり
 
そら屋でお出ししていたバージョンを
ちょっとヘルシーにアレンジしたのだけれど・・・
 
やっぱりクリームを入れた方が好きだな
 


2013年3月27日水曜日

弥彦山・登り初め(画像いっぱい重いです)

 
さて、登らせていただきます弥彦山
スカイツリーと同じく634m 
厳密に言えば小学校以来2度目ですが
すでに道中の景色の記憶もなく
もはや小学生以下の脚力と思われるので
初めての気持ちでしずしずと
 息を切らさないようにゆっくり歩けば
枯れ山にも静かに春が始まっているのに気付きます



春にまず咲く「マンサク」が花盛り
あまりにも地味で画になっていませんが
 「マンサク街道」と名付けたいくらい山の中ほどは黄色く染められていました
花が咲いていなければ全く見上げることなく通りすぎるところ
この景色を見れただけでもこの日来れてよかった


他にも、おなじみのカタクリ     ショウジョウバカマ


 
キクザキイチゲ

雪割草も咲いていると聞いたのですが
残念ながら見つけられませんでした

 今回初めて覚えたのはオウレン(キンポウゲ科)
これまた地味~で小さい花ですが
近づいてよくよく見るとかわいいのです

 

6合目から上はまだ残雪


登っていくと越後平野が開けてその向こうには雪のお山・・・
(なかなか名前を覚えられません)


山頂手前でいきなりどーん!
日本海側への景色が開けます


水平線と重なって白く見えるのが佐渡ヶ島と雪の金北山
雪山を見るとなんでこんなにテンションが上がるんでしょう
すっかり霞がかってこの写真ではお伝えしきれないのが残念ですが
海に浮かぶ雪山・・・
ほんとうにうつくしく気高い眺めです

 山頂まではもうすぐ



。。。うわぁ


こんなことになっていたのでしたか。。。
もっとクリアに見るためには霞が上がる前に
登らないとですが
日々登る方々の気持ちがわかるような素晴らしい眺めです


が、案の定
私の脚力はもうぎりぎりでした

かつて火打山登山以来ウィークポイントとなった左膝。。。
下山時にはすっかりノビて、ステッキ両手にやっとやっと降りてきました

翌日にはの筋肉痛だけでなく、全体重を支えた両腕も筋肉痛とあいなり
本当にしずしずと動くしかない情けない状態に

上越には「次回は弥彦山を案内できるようになっておきます!」
と約束して別れた方々が居て下さいますが・・・
えっと。。。
もちょっと鍛えてからご案内します~(/_;)

でも楽しかった!
いろんな季節に登たいです
まずはこの山をぴょいぴょいと気軽に登れるひとにな

この道が
全ての山に続く道。


ハイ。1回目


2013年3月11日月曜日

福島のおばあちゃん

 
 
 
ソメイヨシノの開花予報が聞かれるようになり
高田では今年も高田城公園の観桜会の準備が始まるころでしょうか
 
昨年の春の日のことを思い出しました
 
 
ご家族旅行かな、とおぼしき御一行様が
いらっしゃったのでした
 
おばあちゃまと、おそらく息子さんご夫婦と、大きい子どもさんお二人、
親子3代でお花見にいらっしゃったご様子でした
 
どちらからですかとお尋ねすると
「福島です」
と、おばあちゃまがお答えになりました
 
あとのご家族は口数も少なく
私も立ち入ったことはお聞きしませんでしたが
 
おそらくその一年前は、お花見どころではかったでしょうから
こうしてお出かけになれたこの春が、どんなに格別なものかと思ったり
 
とはいえ
失ったひとがおられるやもしれず
今の暮らしも穏やかではないことが多いやもしれず
よかったねなどとは到底言えることではありませんでしたが
 
ただ
ようこそお越しくださいました、と
その旅の途中にそら屋にお立ち寄りくださったことに感謝しながら
 
今日の日が穏やかな晴れの日でよかったと
桜がやさしい景色を見せてくれてよかったと
長距離ドライブのお疲れが
少しでも休まりますようにと願って厨房におりました
 
 
お帰り際、ゆっくりさせてもらいましたと、
嬉しそうに言って下さったおばあちゃまと、
ふたことみこと交わした言葉は、かの地のやさしい訛りを含んでいて
そんなふうに逆にこちらを労ってくださるやさしさが、
より一層あたたかく胸に浸みたのでした
 
 
あのおばあちゃまは、お元気でいらっしゃるでしょうか
今年もご家族揃って、
よき春の日を迎えられますように。。。
 
 
 

昨年の春の写真をと思ったら・・・
嗚呼・・・
昨夏のパソコンクラッシュで
保存していなかったここ2年半分の画像は失われたのでした
がっくし(>_<)
 
デジカメに残していたためかろうじて救われたこちらの1枚は
2010年4月30日のそら屋の窓辺
 
季節折々にスタッフさんや親しいお客様が
届けて下さったきれいなお花たち
うれしかったなあ・・・
かわいかったなあ・・・

いつもありがとうでした
 

2013年3月9日土曜日

出航

 

ようやく春めいてきました
まだまだ寒の戻りもあるようですが
晴れ日のごとに日差しの強さが増しているのを感じます

そら屋な皆さま
いかがお過ごしでしょうか

しばらくのご無沙汰でした
ようやく復活です
ようやく確かな 充ちてきた感です


* * *

どうにも

終わらず
始まらず

な日々でした

たびのそら屋の日々は
私にとってあまりに大きく、いとおしく・・・

そら屋につながるものに触れるのは
なつかしさよりまだ、せつなさや淋しさが大きくて

贈り物や手紙の箱を
開いては (いえ触れずとも)(ただ想うだけで)
胸いっぱいで 
また閉じたり (恋ですか・・・)(いえアホですね(-"-)


日常生活に必要なことは最大限にやりつつも
それだけ。 な毎日
それだけでもまぁなかなかチャレンジな日々ではあったのですが


みなぎらなかったのです 

終わらせるための力も
始めるための力も


引きこもっていたということでもなく
どんなに冷たい風の日でも、買い物には出て
せっせと歩いていたのですけれど

エネルギー源としては「空度(そらど)」が足りなかったかもしれません
日常エリアで見る空は、いつもビルの向こうの遠い空

商店のひとや、例えば美容室のひとなんかとも
特段しゃべりたくはなかったかもです
気持ちは籠っていたし、違うものを求めていたんだと思います


・・・嗚呼
それらを過去形で書けてうれしいです


こんなアホな日々も
3月の到来と共に終わりました

3月と言えばそう、確定申告
2月に早ばやと終わらせる人もいらっしゃるでしょうが
私は毎年3月半ばの締切り日ぎりっぎり

今回は、いつもなら年末年始にするはずの決算すら終わっておらず
これをしないわけにはいかないので
しぶしぶ昨年一年間のそら屋の日々を紐解きました

数字は物語ります

冬の日のこと
春の日のこと
夏の日のこと
そして
閉店を告知してからの激烈な日々のこと・・・

名残り惜しみに何度も何度も
遠方からも駆け付けて下さった皆様のこと・・・

(ねっ!そんなの簡単には触れられないでしょっ(>_<)

と、こうして書いているとまた感傷が押し寄せてきますが
決算作業の間は立ち止まっているわけにもいきません

そうして事業主としての務めをようやく終わらせ・・・

そう
それを終わらせたら、
始まりのラインに立てた気がしたのです

いえ手応えは、作業中に既にあったのだと思います
次に進んでいける手応えが



終わらせることは、必ずしもお別れすることではありません

お礼も出せずにいた方々に
ようやくお便りしようと思います

今日の日記もその1ページ

そうしてまた改めて出会えたり
つながり直せるものがあったならば

それがまた私の新たな宝物になるのだと
思えばわくわくする始まりです




人生は七色に輝いて